結婚記念日

この日、私はちょっと悲しくて泣いてしまうことになる。

なぜかというと、卓球大会に出かけたやまちゃんが全然帰ってこなかったのだ。

一時くらいの予定だから、それから役所にいこうね!と朝早くに出かけて行った。

ワクワクしながら待っていた。

しかし、一時になり、2時になり、3時、、4時、、

どうやら接戦続きで大会が遅れているらしい。

途切れ途切れ連絡は来るものの、

足が痛くてあまり動き回れないし、なんだか不安になってしまい、一人で大泣きしたのだ。

悲しくて泣くのは久しぶりだった。

多分、事故やらなんやらでちょっと神経が高ぶっていたんだろう。今思えばそこまで泣かなくても、、

と思うが一旦溢れたもんは仕方ない。

全部出したらスッキリするからそのまま垂れ流しておいた。

四時過ぎ、やっと帰ってきたやまちゃんはベッドでくたばっている私の様子をみてびっくり仰天している。

彼は何も悪くないが全てを察知し、

あのてこのてで私をなだめすかした。

今晩のステーキをおごってもらう、というところでなんとか機嫌を直し、急いで役所に向かう。

休日受け付け5時まで!

まあ、歩いて3分なので余裕で間に合うが、、

泣いてお化粧もはげはげ、しかも泣きつかれて眠そうな目、やまちゃんは大会後、シャワーも浴びずに髪の毛もぐしゃぐしゃ、(どういう訳かスネ夫みたいなヘアスタイル、、、!)

なんだかボロボロになって辿り着き、

どうにかこうにか婚姻届を提出することができた。

役所の方に一枚だけ写真を撮ってもらう。

ボロボロではあるが、満面の笑みのわたしたち。

これもまた、忘れられない結婚記念日となった。

夜ご飯のステーキも、信じられないくらいおいしかった。

足の痛みが強くなっているのが気掛かりではあるが

心は幸せでいっぱいなのであった。