1人目 お堅い表情

10月初旬、まだ暖かい。ついにお見合いという名前の戦いの幕開けだ。はじめてのお相手となったのはアプリで最初に相談所からのオススメという枠にいた方だった。この時の私はとにかく肩に力が入りっぱなしだったように思う。失礼のないように。とにかくニコニコハキハキ話しながら聞きながら、、この方、自転車の部品を扱う会社を経営されている。経済力は申し分ない。しかし、仕事の話やなんや、かんやと話したが、とにかくあまり表情がないような、、緊張されていたんだろうか?彼が何を思っているのか全くわからないのだ。不安なまま一時間がすぎて、終了した。お見合い後、その日中または次の日の昼1時までに、また会いたいかどうかの連絡をアプリでカウンセラーに知らせるルールだ。返事は早いほうがいい。でもどうにも判断がつかず、ベテラン姉さんに相談する。ではまず相手の返事を待たれてはどうかとのこと。なるほどたしかに。向こうからNGが出れば悩むもなにも、終わりなのだ。ひとまずなんの返事もせずに、一晩すぎたのだった。