おしゃべりさんとデート

腹痛で目が覚めて盛大にお腹を壊し、再び眠りについたのは夜中の3時ごろだった。しかし今日もデートに出かけなければならない。なんとか支度をして家を出る。実はこのおしゃべりさんについては少々困ったことになっていた。というのも最初の電話の時からまぁ良く喋る喋る、、、。。ラインを交換しやり取りをすることにしたのだが、なんとラインでもとんでもなくおしゃべりだったのだ。私が返信する前に3通4通と送られてくる。自分の思い出話だったり仕事の様子、地元のイルミネーションの画像等、「俺通信」のようなラインが結構毎日来ていたのだ。これには参った。悪い人ではないのだが、会うまでの一週間でもう何回も会って話を聞いた気分になってしまっていた。正直もう会いたくないとまで思ってしまったが、そこはルールがある。ちょっと我慢してデートに向かった。会って話してみると、やっぱりおしゃべりではあるが割と話も聞いてくれる。本当に悪い人ではないのだ。ここでも試しに私は結婚について色々聞いてみた。あんまり意識してない人に限ってズバリ色々聞けちゃったりする。困ったもんだ。やはり彼もまた100点の答えをくれた。男性ももちろん結婚を目標に頑張っている。当然女性が嫌がる回答はするわけがないか、となんとなく思ってしまった。そうなってくると深層心理を探るのが難しくなる。私だってそうだからなんとも言えないがどことなく「お見合い用」の回答になってしまうのだ。1、2回会ったところでその辺はわからない。けれど私はおしゃべりさんとはここでさよならすることにした。ランチも終わり、お礼のお手土産を渡して駅に向かう。すぐにベテラン姉さんに連絡を入れておく。姉さんも、ここで交際終了とされた方がよろしいかと思います。と返事をくれた。おしゃべりさんはきっとぴったり合う人がいるはずだ。すぐに見つかると、いいな、、と思いながら一旦家に帰った。