ノブとデート 2回目

いよいよ二回目のデートだ。駅で待ち合わせる。うん、今日もイケメンだ。ノブは食べるものを摂生しているイメージだったので流行りのサラダボウルが食べれるお店を私から提案していた。オーダーし、ボウルを待つ。なんかこのへんでちょっと違和感を感じ始めた。どうも壁を感じるのだ。というのも、話の内容が、どうしても筋トレだったり、車だったり食事だったり、コートを買おうか迷っている、、と、前回と一緒で前に進まないのだ。家族の話や、これからのことをあまり話せる雰囲気ではなかった。お見合いの時や一回目のデートでは感じとれなかった戸惑いだった。見た目は文句なしにぶっちぎりでかっこいい。身につけているものもシンプルでオシャレで嫌味がない。でもなんか、、冷たい!?なんだろう。話をする気がどんどん無くなっていく。かと言ってその思いを汲み取ってくれそうな気配もない。そういえば、デートに進んだ男性にはお手土産をわたすが、感想が何もなかったのもノブだけだった。普通LINEなりで一言ある。ひょっとして自分の感情を人に伝えるのが苦手なのかな、、。一抹の不安を抱えながらランチも終わり、別れ際、最も心が冷える出来事があった。駅の改札で、「じゃ、お疲れ様でした。」と目も合わせずに真顔で言い放ち、フィっと帰ってしまったのだ。怖、、心の中で、この人じゃないな、と気付いた瞬間だった。