事故①

薬を飲むのは得意なほうだ。

ただし錠剤に限る。粉薬は苦手。

なぜ突然薬の話をし出したかというと、タイトル通り事故に遭ったためだ。

打ち身が酷いため現在痛み止めの服用真っ只中なのである。錠剤でよかった。(今時粉薬もあんまり見かけない気もするが、、小さい頃はよくオブラートに包んで飲んでいたっけ。)

事故に遭った日は入籍2日前。まったくとんだ嫁入り前だ。

とはいえブログのネタにはなる。忘れないうちに詳細を記していこうと思う。

すでにお話したが、部署が変わり残業をする機会が多くなった。仕事は楽しいし

山ちゃんも忙しいので特に問題はなかったが、業務が一区切りついた金曜日、

せっかくの同棲生活なんだからご飯でも作ってあげな!と同僚が気を利かせて定時で帰れるよう促してくれたのだ。

確かにまともに料理をする時間もなかったなと思いありがたく帰宅することにした。

お好み焼きの材料が丁度まだ残っている。

友人が段ボールいっぱいに送ってくれた野菜たちもそろそろ使い切りたいところだ。

献立をあれこれ考え、幸せを噛み締めながら自転車を飛ばして駅に向かっていた。

ちゃんと歩行者と自転車が通る道を色で分けてくれている国道沿いの安心安全な道である。

小さな横断歩道の青信号を確認し、スピードを落とさずにスーっと渡った。

渡った、まさにその時、前を見ていなかった右折車にはねられた。

避けようがなかった。

心の中で「あーぁ、、、、やってもうたわ」と呟いた。

嘘かと思われるかもしれないが、幸せを噛み締めていたのと同時に、なんか嫌な予感はしていたのだ。昨年末からずっといいことが続いている。なんか、おかしい。バランスの悪さを感じ始めていたまさにその時にはねられた。

はねられたその時は、足が震えて全く力が入らず自力で立つことができなかった。

事故を起こした当事者、他にも数人の男性が車からおり、駆けつけてくれ、警察やら救急車やらを呼んでくれていた。

私はというと、立てはしなかったものの、頭も打っていないし、目立つような外傷もなかったので ん?救急車は大げさなんじゃ?とは思ったが、周りの人達の指示に従いとりあえず這って隣の飲食店の駐車場に身を寄せる。

誰かが自転車も動かしてくれたようだ。細部まで見ることはできなかったがタイヤ部分がグニャリと曲がっている。こりゃ、もう使い物にはならないだろう。

二ヶ月待ちでやっと手に入ったお気に入りの白いクロスバイク、、、。無念。

しかし震えが止まらないもののあまり痛みを感じない。アドレナリンが放出されていることを差し引いても、多分本当に軽傷で済んだのだな、と冷静に考えていた。(まぁ今思えば冷静ではない。しかし頭が真っ白!ってこともなかったのだ)車に轢かれた、というと大事故のように聞こえるがそんなに吹っ飛んだ記憶もないし、どちらかというと車に接触した自分の自転車の下敷きになってしまったような印象だった。

多分あとから痛みが出るだろうが、骨は折れていない気がする。

まぁまぁ頭も回るので大丈夫かな。

とりあえず父に電話をし、救急車に回収され、最寄りの総合病院に向かっていることを伝える。心配するよなぁ、、、。。

私は悪くないとはいえなんだか申し訳ない気分。

不幸中の幸いとして、丁度父も母も早めに夕飯を済ましていたようで、すぐに病院まで駆けつけてくれた。

このご時世なので、病院についてすぐにPCR検査をされ、5分ほど放置された。

ストレッチャーで運ばれ、首にはコルセットを装着されている。

まだ全身が震えているのにも関わらずお腹がきゅるるると鳴ってしまった。

思わず「お腹すいた、、、」とつぶやくと

検査をしてれた看護師さんが笑ってくれた。ちょっと恰幅のいい男性で、どことなくやまちゃんと雰囲気が似てる。なんだか安心した。

実は私明後日入籍するんですよー

なんて話しかけてみる。

えー!?そうなの??それはおめでたいねぇ!結婚式はいつなの!?

と返ってきて思わずハッとする。

そうか、、結婚式前じゃなくて本当によかった、、、

軽傷とはいえあざはたくさん出来そうだ。あざだらけの花嫁なんてカオス・・・!!

式は11月ですー!

と答えると

そっかそっかー!日にちあってよかったねー!!とにこやかに返事を返してくれた。

人間、プチパニック状態でも話をすることでリラックスできる。この看護師さんに随分助けられた。無事陰性と出て、次はレントゲン室へ。

運ばれていくときにようやく父と母の顔を見ることができた。

あららやっぱり心配そうな顔、、、

大丈夫だから!打撲だけだから!とピンピンアピールをするものの

「とにかくよく見てもらいなさい!」とオヤジ。

ごもっともである。

レントゲン室に入る頃にはやはりあちらこちらに痛みが出だしてきていた。

足を内股にまれたり向きを変えられたりで

アイタタタタタタタタ・・・・

を繰り返していた。くまなくレントゲンを撮ってもらい、診察を待つ。

汚れた服を着替えるだとか、普通に湿布するとか、擦りむいたところを消毒するだとか、

色々したかったのだけれども、とにかく診察が終わるまで何もできない様子。

父と母と三人で先生を待った。

母は介護職なのでお手洗いなど本当に助かった。母ちゃん、ありがとう。

20分くらい待っただろうか、ようやく先生が診察をしてくれた。

私の読み通り、骨に異常はないそうな。よかったよかった、、、。

しかしとにかくいろんなところを打ち付けている。頭など、よっぽど大丈夫だとは思うが、明日までしっかり様子を見るように念をおされて、やっと解放された。

 

と、長くなってしまったので一旦休憩。

また次の記事で続きをお話したいと思う。